長引く不景気、2008年9月15日にリーマンショックという世界恐慌の煽りを受けたりと2015年くらいまで当時ボーナスはほぼ無いに等しくサービス残業をするなかで、私は正社員で年収が270万円~330万円でした。中小企業でいわゆるブルーカラーの仕事ですが、世間ではこの年収は低所得者です。
しかも、派遣社員よりも仕事量が多いわりに給料はほとんど変わらないという劣悪な状態でした。
利益が低い割にすべて手作業のため、常に全力の動作で作業しても文句だけ言われ続けて給料は上がらない。周りの人が働きすぎだと心配してくださるような状況でした。
しかし、妻と子供が2人いるのでもちろんそんな給料ではやっていけません。給料で妻と喧嘩になったこともあり、残業にも対応できる新聞配達のアルバイトでダブルワークを始めました。
本業で7時出勤で20時頃まで働き、帰宅は21時頃、新聞配達は朝4時出勤のため睡眠時間は平均5時間以下で慢性的な睡眠不足でした。
たまに本業で20時以降に急にサービス残業で23時頃になることもあり帰宅は24時頃で新聞配達に寝坊してご迷惑をかけたことも多々ありました。
もちろんそれ以外に上司のパワハラ精神論や人間関係のストレスがあるのは言うまでもありません。
そんな地獄の生活を丸4年くらい続けました。何回会社も人生も辞めたいと思ったことでしょう。
しかし、この時のあらゆる出来事は『雇われる生き方』に大きな疑問を感じるきっかけとなりました。
『何のために生まれてきたのか。このままでいいのか。自分らしい最高の生き方が出来ていると言えるのか。』
そして、本業の仕事は会社ではある意味ジョーカーのような職場で、一日中ずっと集中しながら尋常じゃないくらい素早く動かなくてはいけないのです。この現場の人だけやたらと追い込まれます。しかも技術職のため一朝一夕でできるものではありません。一人前になるのに数年が必要です。人が辞めるたびに残された人の負担が増えます。
しんどい割に遅い遅いと上司から文句ばかり言われて給料が伴わないこともあり人が定着せず、成長してきてやっとこれからという所で辞めてしまう人ばかりでただでさえハードな状況の上にまた一から新人を育ててという負のスパイラルからいつまでたっても抜け出せない状況を10年以上毎年繰り返していました。
繁忙期は欠員も重なると月の残業が80~100時間が3ヵ月くらい続くこともあり、さらに普段からの慢性的な残業で毎日体は限界です。ストレスも限界にありちょっとした心無い一言が引き金となる状態でした。
そんな中、自分自身もとうとう限界を超えました。
こんな現状から打破したい。頭の中はもう会社を辞めることしかありません。
家庭があることもあり、軽率に辞めるわけにもいかずハイリスクな行動は避けなくてはいけません。ローリスクでそこから抜け出せる方法がないか色々調べました。